英検準2級と2級の違いについて

はじめに

英検は、日本で最も広く知られている英語の資格試験です。

その中でも、準2級と2級は、中学生から高校生、社会人まで幅広い層が受験するレベルです。

この記事では、英検 準2級と2級の違いについて、詳しく解説していきます。

英検 準2級と2級の難易度の違い

英検 準2級と2級の大きな違いは、その難易度にあります。

– 準2級は、中学校卒業程度の英語力が求められます。日常的な会話や、簡単な説明文を理解することができるレベルです。

– 2級は、高校中級程度の英語力が求められます。より複雑な会話や、まとまりのある文章を理解することができるレベルです。

具体的には、準2級では、自分の趣味や経験について説明したり、簡単な質問に答えたりすることができます。

一方、2級では、社会的な話題について意見を述べたり、まとまりのある文章を書いたりすることができます。

英検 準2級と2級の試験形式の違い

英検 準2級と2級の試験形式にも、いくつかの違いがあります。

– 準2級は、筆記試験と面接試験の2つの部分に分かれています。筆記試験は、リスニングと読解の問題が出題されます。面接試験は、面接官との会話形式で行われます。

– 2級は、筆記試験、リスニングテスト、面接試験の3つの部分に分かれています。筆記試験では、読解と作文の問題が出題されます。リスニングテストは、音声を聞いて問題に答える形式です。面接試験は、面接官との会話に加え、与えられたトピックについて意見を述べる課題があります。

このように、2級の試験形式は、準2級よりも多岐にわたっており、より総合的な英語力が求められます。

英検 準2級と2級の合格率の違い

英検 準2級と2級の合格率にも、違いがあります。

– 準2級の合格率は、約50%程度です。
– 2級の合格率は、約30%程度です。

2級の方が、準2級よりも合格率が低いのは、試験の難易度が高いことが理由です。しかし、しっかりと対策を立てて勉強すれば、合格することは十分に可能です。

英検 準2級と2級の受験者数の違い

英検 準2級と2級の受験者数にも、違いがあります。

– 準2級の受験者数は、年間約30万人です。
– 2級の受験者数は、年間約20万人です。

準2級の方が、2級よりも受験者数が多いのは、準2級が中学生から高校生までの幅広い層に人気があるからです。一方、2級は、より高い英語力を求められるため、受験者数は準2級よりも少なくなっています。

英検 準2級と2級の勉強方法の違い

英検 準2級と2級の勉強方法にも、違いがあります。

– 準2級の勉強では、日常会話や簡単な文章を理解することに重点を置きます。教科書や参考書を使って、語彙力や文法力を身につけることが大切です。

– 2級の勉強では、より複雑な文章を理解したり、自分の意見を英語で表現したりすることに重点を置きます。新聞記事や英語のニュースを読んだり、英語で自分の意見を書いたりすることが効果的です。

また、両方の級で共通しているのは、リスニング力を上げることです。英語の音声に慣れるために、英語の映画やドラマを見たり、英語のポッドキャストを聴いたりすることをおすすめします。

英検 準2級と2級の語彙力の違い

英検 準2級と2級では、必要とされる語彙力にも違いがあります。

– 準2級では、約3,000語から4,000語程度の語彙力が求められます。これは、中学校で学習する英単語を中心に、日常生活でよく使われる単語が含まれます。

– 2級では、約5,000語から6,000語程度の語彙力が求められます。これは、高校で学習する英単語を中心に、より専門的な単語や抽象的な概念を表す単語が含まれます。

例えば、準2級では “book”（本）、”friend”（友達）、”school”（学校）といった基本的な単語が出題されますが、2級では “environment”（環境）、”psychology”（心理）、”philosophy”（哲学）といった、より高度な単語が出題されます。

英検 準2級と2級の文法力の違い

英検 準2級と2級では、必要とされる文法力にも違いがあります。

– 準2級では、基本的な文法事項を理解し、正しく使うことが求められます。これには、動詞の時制、助動詞、代名詞、比較級などが含まれます。

– 2級では、より複雑な文法事項を理解し、正しく使うことが求められます。これには、仮定法、関係詞、分詞構文、話法などが含まれます。

例えば、準2級では “If I have time, I will read this book.”（時間があれば、この本を読むつもりです）といった、基本的な条件文が出題されますが、2級では “If I had known about the event, I would have attended it.”（そのイベントのことを知っていたら、参加したのに）といった、仮定法過去完了の文章が出題されます。

英検 準2級と2級の長文読解の違い

英検 準2級と2級では、長文読解問題の難易度にも違いがあります。

– 準2級では、約150語から200語程度の比較的短い文章が出題されます。内容は、日常生活に関連したトピックが中心です。

– 2級では、約300語から400語程度のより長い文章が出題されます。内容は、社会問題や科学技術など、より専門的なトピックが含まれます。

例えば、準2級では、旅行や食事、趣味などに関する文章が出題されますが、2級では、環境問題や経済問題、歴史的な出来事などに関する文章が出題されます。

英検 準2級と2級のリスニング問題の違い

英検 準2級と2級では、リスニング問題の難易度にも違いがあります。

– 準2級では、日常会話やアナウンスなど、比較的ゆっくりとしたスピードの音声が出題されます。内容は、日常生活に関連したトピックが中心です。

– 2級では、インタビューや講義など、より自然なスピードの音声が出題されます。内容は、社会問題や文化的な話題など、より幅広いトピックが含まれます。

例えば、準2級では、買い物や道案内、天気予報などに関する会話が出題されますが、2級では、ニュース報道や大学の講義、ビジネス会議などに関する会話が出題されます。

英検 準2級と2級の面接試験の違い

英検 準2級と2級では、面接試験の内容にも違いがあります。

– 準2級では、自己紹介や日常的な話題について、簡単な質疑応答が行われます。面接官との会話は、比較的ゆっくりとしたペースで進められます。

– 2級では、与えられたトピックについて、自分の意見を述べたり、面接官との議論を行ったりします。面接官との会話は、より自然なペースで進められます。

例えば、準2級では、「あなたの趣味は何ですか？」「あなたの家族について教えてください」といった質問が出題されますが、2級では、「あなたは環境問題についてどう思いますか？」「グローバル化のメリットとデメリットは何だと思いますか？」といった、より深い内容の質問が出題されます。

英検 準2級と2級の試験時間の違い

英検 準2級と2級では、試験時間にも違いがあります。

– 準2級の試験時間は、筆記試験が60分、面接試験が5分から8分程度です。
– 2級の試験時間は、筆記試験が75分、リスニングテストが約30分、面接試験が7分から10分程度です。

2級の試験時間が長いのは、出題される問題の量が多く、難易度が高いためです。特に、リスニングテストは準2級にはない科目なので、2級の受験者はリスニング力を十分に鍛えておく必要があります。

英検 準2級と2級の合格点の違い

英検 準2級と2級では、合格点にも違いがあります。

– 準2級の合格点は、筆記試験が70%以上、面接試験が2以上（3段階評価）です。

– 2級の合格点は、筆記試験が60%以上、リスニングテストが60%以上、面接試験が2以上（3段階評価）です。

2級の筆記試験とリスニングテストの合格点が60%なのは、問題の難易度が高いためです。ただし、面接試験の評価基準は準2級と同じなので、日頃から英会話の練習を積んでおくことが大切です。

英検 準2級と2級の認定率の違い

英検 準2級と2級では、認定率にも違いがあります。認定率とは、受験者のうち、合格者の占める割合のことです。

– 準2級の認定率は、約50%から60%程度です。
– 2級の認定率は、約30%から40%程度です。

2級の認定率が低いのは、試験の難易度が高く、合格するためのハードルが高いためです。しかし、適切な学習計画を立てて、コツコツと勉強を積み重ねることで、合格を目指すことができます。

英検 準2級と2級の受験料の違い

英検 準2級と2級では、受験料にも違いがあります。

– 準2級の受験料は、5,500円です。
– 2級の受験料は、7,700円です。

2級の受験料が高いのは、試験の規模が大きく、より多くの資源が必要とされるためです。ただし、受験料は合格すれば、十分に元が取れる投資だと考えられます。

英検 準2級と2級の合格後のメリットの違い

英検 準2級と2級に合格すると、それぞれ異なるメリットがあります。

– 準2級に合格すると、高校の授業や入試で有利になることがあります。また、日常会話や海外旅行で、ある程度の英語力があることを証明できます。

– 2級に合格すると、大学の授業や就職活動で有利になることがあります。また、ビジネスの場面で、実用的な英語力があることを証明できます。

特に、2級に合格すると、TOEICのスコアが600点から700点程度に相当すると言われています。このレベルの英語力は、グローバルな企業で働くために必要とされることが多いです。

英検 準2級と2級の学習期間の違い

英検 準2級と2級に合格するためには、それぞれ異なる学習期間が必要とされます。

– 準2級に合格するためには、中学校の英語学習が一通り終わった段階から、約6ヶ月から1年程度の学習期間が必要だと言われています。

– 2級に合格するためには、高校の英語学習が一通り終わった段階から、約1年から1年半程度の学習期間が必要だと言われています。

ただし、これはあくまでも目安であり、個人の学習ペースや習熟度によって、必要な期間は異なります。大切なのは、無理のない計画を立てて、継続的に学習を進めていくことです。

英検 準2級と2級のCEFRレベルの違い

英検 準2級と2級は、CEFRという国際的な言語運用能力の指標と対応づけられています。

– 準2級は、CEFRのA2からB1レベルに相当します。これは、日常的な話題について、簡単なコミュニケーションができるレベルです。

– 2級は、CEFRのB1からB2レベルに相当します。これは、自分の専門分野について、ある程度の議論ができるレベルです。

CEFRは、言語学習者の到達度を測る国際的な基準として、広く使われています。英検の級とCEFRレベルを対応づけることで、自分の英語力を客観的に把握することができます。

英検 準2級と2級の二次試験免除の違い

英検 準2級と2級では、一次試験（筆記試験）の結果によって、二次試験（面接試験）が免除される条件が異なります。

– 準2級では、一次試験の得点が90%以上の場合、二次試験が免除されます。
– 2級では、一次試験の得点が80%以上の場合、二次試験が免除されます。

二次試験免除の基準が異なるのは、準2級と2級の試験の難易度が異なるためです。ただし、二次試験免除の条件を満たすには、かなり高い得点が必要なので、日頃から英語力を高めておくことが重要です。

英検 準2級と2級の合格証明書の違い

英検 準2級と2級に合格すると、それぞれ異なる合格証明書が発行されます。

– 準2級の合格証明書は、「英検 準2級 合格証明書」と記載されます。
– 2級の合格証明書は、「英検 2級 合格証明書」と記載されます。

合格証明書は、英語力を証明する公的な書類として、大学の入学試験や就職活動、海外留学などの場面で提出することができます。

特に、2級の合格証明書は、高い英語力を示すものとして、高く評価されることが多いです。

英検 準2級と2級の合格後の次のステップ

英検 準2級と2級に合格した後は、それぞれ異なる次のステップが考えられます。

– 準2級に合格した後は、2級への挑戦が次の目標になります。準2級と2級の間には、かなりの難易度の差がありますが、その分、英語力の向上も大きく期待できます。

– 2級に合格した後は、準1級や1級への挑戦、あるいは、TOEICやTOEFLなどの他の英語試験への挑戦が次の目標になります。2級の英語力を基盤に、さらに高度な英語運用能力を目指すことができます。

また、準2級や2級に合格した後は、英語を使ったボランティア活動やインターンシップ、海外留学などに挑戦することもおすすめです。

実際に英語を使う機会を増やすことで、英語力をさらに磨くことができます。

まとめ

英検 準2級と2級の違いについて、追加の内容をまとめると以下のようになります。

1. 二次試験免除の基準は、準2級が一次試験の得点90%以上、2級が80%以上である
2. 合格証明書は、準2級が「英検 準2級 合格証明書」、2級が「英検 2級 合格証明書」と記載される
3. 合格後の次のステップは、準2級が2級への挑戦、2級が準1級や1級、他の英語試験への挑戦である

英検の準2級と2級は、英語学習者にとって重要なマイルストーンとなる試験です。

合格するためには、適切な学習計画と継続的な努力が必要ですが、一度合格すれば、英語力の向上と自信の獲得につながります。

この記事が、みあなたの英検受験に向けた準備と学習の一助となれば幸いです。

英検に合格して、英語力を証明するとともに、グローバルな視野を持って活躍できる人材になることを目指してください。