TOEIC長文対策におすすめの参考書TOP5

はじめに

TOEIC対策をする上で、長文問題は避けて通れません。

長文問題に強くなるためには、優れた参考書を使って効率的に学習することが大切です。

この記事では、TOEIC長文対策におすすめの参考書を5冊厳選してご紹介します。

1. 『NEW TOEIC TEST 出る順で学ぶ英単語』

- 著者：TEX加藤
- 出版社：アルク
- 価格：1,650円（税込）

この参考書は、TOEICでよく出題される英単語を、出題頻度順に学習できるのが特徴です。

単語の意味だけでなく、例文や関連語なども掲載されているので、単語の使い方を効果的に身につけることができます。

小学生でも理解しやすい平易な日本語訳が付いているので、英語初心者にもおすすめです。

例えば、「acknowledge」という単語は、「認める、認識する」という意味ですが、この参考書では以下のような例文が掲載されています。

I acknowledge that I made a mistake.（私は間違いを犯したことを認めます。）

このように、単語の意味だけでなく、実際の使い方も学べるのが魅力です。

2. 『スコア600突破 TOEIC L&Rテスト 究極の模試600問＋』

- 著者：ヒロ前田
- 出版社：アルク
- 価格：1,980円（税込）

この参考書は、実際のTOEICテストに近い形式の模擬試験が5回分収録されています。

長文問題だけでなく、リスニング問題や文法問題なども含まれているので、総合的なTOEIC対策ができます。

詳しい解説付きなので、自分の弱点を把握し、効果的に学習を進められます。

例えば、模擬試験の中には以下のような長文問題が出題されています。

The company’s new product line was well received by customers, leading to a significant increase in sales revenue for the quarter.

（和訳：同社の新製品ラインは顧客に好評で、四半期の売上高が大幅に増加しました。）

選択肢を見ると、「product line」が「製品ライン」という意味であることを理解していないと、正解できない問題です。

このような実践的な問題を解くことで、TOEICの長文問題に強くなれます。

3. 『金のフレーズ TOEIC TEST 熟語・文法・語彙 1000』

- 著者：浜崎 潤之輔
- 出版社：アルク
- 価格：1,760円（税込）

この参考書は、TOEICの長文問題でよく出題される熟語や文法、語彙を1000個厳選し、丁寧に解説しています。

熟語や語彙は、例文とともに覚えることができるので、実践的な英語力を身につけられます。

文法事項も、分かりやすい説明と例題で理解を深められます。

例えば、「in favor of」という熟語は、「?に賛成して」という意味ですが、この参考書では以下のような例文が掲載されています。

I am in favor of the new policy.（私は新しい方針に賛成です。）

小学生でも理解しやすいシンプルな例文なので、熟語の使い方がすぐに理解できます。

4. 『TOEIC L&Rテスト 直前の技術 650点突破編』

- 著者：ロス・タロック、ポール・ワーデン
- 出版社：語研
- 価格：1,540円（税込）

この参考書は、TOEICテスト直前の総仕上げとして最適な一冊です。

650点突破を目指す人向けに、リスニングとリーディングのコツを伝授しています。

長文問題に特化したパートもあり、時間配分や設問の解き方など、実践的なテクニックが身につきます。

例えば、長文問題を解く際は、以下のようなテクニックが紹介されています。

- 設問を先に読んで、答えを探すポイントを予想する
- キーワードをつかんで、該当する箇所を素早く見つける
- 選択肢を吟味して、最も適切なものを選ぶ

このようなテクニックを身につけることで、長文問題で確実にスコアを伸ばすことができます。

5. 『TOEIC L&Rテスト 究極のゼミ Part7』

- 著者：小石裕子、Dominique Oyo
- 出版社：アルク
- 価格：1,320円（税込）

この参考書は、TOEICの長文問題の中でも特に難易度が高いとされるPart7に特化した一冊です。

出題パターンを徹底分析し、効果的な解法を伝授しています。豊富な練習問題で、実戦力を養うことができます。

Part7の問題は、複数の文書を読み比べて解答する必要があるため、高度な読解力が求められます。この参考書では、以下のようなコツを紹介しています。

- 各文書のポイントを素早くつかむ
- 設問文から、問われている情報を予想する
- 選択肢を吟味し、根拠となる箇所を見つける

このようなコツを押さえることで、Part7の難問にも対応できるようになります。

TOEIC長文問題の攻略法

TOEIC長文問題を攻略するためには、単に参考書を使って学習するだけでなく、効果的な勉強法を実践することが重要です。ここでは、TOEIC長文問題の攻略法をいくつかご紹介します。

1. 毎日英文を読む習慣をつける

TOEIC長文問題に強くなるためには、普段から英文を読む習慣をつけることが大切です。新聞やニュース記事、英語の小説など、自分の興味のある分野の英文を毎日少しずつ読むようにしましょう。

最初は短い文章から始めて、徐々に長い文章に挑戦していくのがおすすめです。例えば、以下のような英文から始めるのも良いでしょう。

I love reading books. I try to read at least one book every month.（私は読書が大好きです。毎月最低1冊は本を読むようにしています。）

このように、平易な英文から始めて、徐々にレベルアップしていきましょう。

2. 音読して、英文のリズムをつかむ

英文を読む際は、黙読するだけでなく、音読することも重要です。音読することで、英語特有のリズムやイントネーションをつかむことができます。

例えば、以下のような英文を音読してみましょう。

The quick brown fox jumps over the lazy dog.（素早い茶色の狐が、怠け者の犬を飛び越える。）

の文章には、英語の全てのアルファベットが含まれています。リズムに乗って、何度も音読してみると良いでしょう。

3. 設問を先に読んで、必要な情報を予想する

TOEIC長文問題を解く際は、いきなり本文を読み始めるのではなく、先に設問を読むことが大切です。設問を読むことで、本文のどの部分に答えがありそうか、必要な情報を予想することができます。

例えば、以下のような設問があったとします。

According to the passage, what is the main reason for the company’s success?（本文によると、会社の成功の主な理由は何ですか？）

の設問を読んだ時点で、「会社の成功の理由」について書かれた部分を探せば良いことが分かります。

このように、設問を手がかりに必要な情報を予想することで、効率的に解答を見つけることができます。

4. 時間配分に注意する

TOEICの長文問題は、時間との勝負でもあります。問題数が多い割に、制限時間が短いので、時間配分に注意する必要があります。

目安としては、1問あたり1分ほどで解答するペースが理想的です。

ただし、難しい問題はさらに時間がかかってしまうことも。難しい問題は後回しにして、まずは解けそうな問題から解答していくのがおすすめです。

5. 知らない単語は推測する

長文問題を解いていると、知らない単語に遭遇することがあります。そんな時は、辞書を引く前に、前後の文脈から単語の意味を推測してみましょう。

例えば、以下のような文章があったとします。

The company’s revenue has grown exponentially over the past year.（この会社の収益は、昨年から急激に伸びています。）

「exponentially」という単語の意味が分からなくても、前後の文脈から「急激に、指数関数的に」という意味だと推測できます。このように、知らない単語があっても、あきらめずに推測する習慣をつけることが大切です。

TOEIC長文問題に頻出の文法事項

TOEIC長文問題では、特定の文法事項が頻繁に出題されます。これらの文法事項を押さえておくことで、長文問題の正答率を上げることができます。ここでは、代表的な文法事項を3つご紹介します。

1. 関係詞

関係詞は、名詞を修飾する節を作る際に使われる語です。関係詞には、主に以下の5つがあります。

- who（人を先行詞とする主格）
- whom（人を先行詞とする目的格）
- whose（所有格）
- which（物を先行詞とする主格・目的格）
- that（人・物を先行詞とする主格・目的格）

例えば、以下のような文章があったとします。

The man who is wearing a blue shirt is my brother.（青いシャツを着ている男性は私の兄です。）

この文章では、「who」が関係詞として使われており、「The man」を先行詞として、「is wearing a blue shirt」という節を作っています。

関係詞を使いこなせるようになると、複雑な文章構造の理解が容易になります。

2. 時制の一致

英語では、主節と従属節の時制を一致させる必要があります。これを「時制の一致」と呼びます。

例えば、以下のような文章があったとします。

I knew that he was a doctor.（私は彼が医者だと知っていました。）

この文章では、主節が過去形（knew）なので、従属節も過去形（was）になっています。

時制の一致は、特に間接話法の文章で重要になります。直接話法の文章を間接話法に書き換える際は、時制の一致に注意が必要です。

3. 仮定法

仮定法は、「もし?だったら」という仮定の話や、実現不可能な仮定を表す際に使われる文法です。仮定法には、主に以下の3つがあります。

- 仮定法過去（現在の事実に反する仮定）
- 仮定法過去完了（過去の事実に反する仮定）
- 仮定法未来（将来の事実に反する仮定）

例えば、以下のような文章があったとします。

If I had enough money, I would buy a new car.（もし十分なお金があれば、新しい車を買うのに。）

この文章では、「仮定法過去」が使われています。「現在、十分なお金がない」という事実に反する仮定を表しています。

仮定法を理解することで、より複雑な文章の意味を正確に読み取ることができます。

TOEIC長文問題の学習リソース

TOEIC長文問題の学習には、参考書だけでなく、様々なリソースを活用することをおすすめします。ここでは、オンラインで利用できる学習リソースを3つご紹介します。

1. NHK語学番組「基礎英語」

NHK語学番組の「基礎英語」シリーズは、英語学習者に人気の番組です。中でも、「基礎英語3」は、TOEIC対策に最適な内容となっています。

番組では、ネイティブスピーカーによる英会話やインタビューを通して、実践的な英語表現を学ぶことができます。

また、TOEICの問題形式に沿った演習問題もあるので、リスニング力と読解力の向上に役立ちます。

過去の放送回は、NHKの公式サイトから無料で視聴することができます。通勤・通学の移動時間などを利用して、継続的に学習するのがおすすめです。

2. 英語ニュースサイト「VOA Learning English」

「VOA Learning English」は、アメリカの公共ラジオ放送局が運営する英語ニュースサイトです。英語学習者向けに、平易な英語でニュースを配信しています。

サイト上には、記事の読み上げ音声や、語彙の説明などが掲載されています。記事の内容は、政治、経済、科学など多岐にわたるので、幅広い話題について英語で読む力を養うことができます。

無料で利用できるので、日々の英語学習に取り入れてみてはいかがでしょうか。

3. 英語学習アプリ「Duolingo」

「Duolingo」は、ゲーム感覚で英語を学べる無料アプリです。文法や語彙を、クイズ形式で学習することができます。

アプリには、英語の文章を読んで、空欄に適切な単語を入れる問題などがあります。TOEICの長文問題対策にも役立つでしょう。

毎日コツコツ学習することで、英語の基礎力を楽しく身につけることができます。スキマ時間を利用して、継続的に学習するのがおすすめです。

TOEIC長文問題の出題傾向と対策

TOEIC長文問題では、ビジネスに関連するトピックが頻繁に出題されます。ここでは、代表的な出題トピックを3つご紹介し、それぞれの対策法を解説します。

1. 会議に関する話題

会議に関する話題は、TOEICの長文問題でよく出題されます。議題の確認、意見の述べ方、会議の進行など、様々な場面が登場します。

対策としては、会議に関する英語表現を身につけておくことが大切です。例えば、以下のような表現があります。

– Let’s move on to the next topic.（次の議題に移りましょう。）
– I agree with your point.（あなたの意見に賛成です。）
– Can we take a vote on this matter?（この件について採決を取ってもよろしいでしょうか。）

これらの表現を使いこなせるようになると、会議に関する長文問題の正答率が上がるでしょう。

2. Eメールに関する話題

ビジネスにおいて、Eメールは欠かせないコミュニケーションツールです。TOEICの長文問題でも、Eメールに関する話題がよく出題されます。

Eメールの書き方には、一定のルールがあります。例えば、以下のような点に注意が必要です。

- 件名は明確で簡潔に書く
- 宛名と署名を忘れずに入れる
- 本文は簡潔にまとめ、段落分けする
- 丁寧な言葉遣いを心がける

これらのルールを押さえておくことで、Eメールに関する長文問題の理解が深まります。

3. 契約に関する話題

契約書や取引条件など、契約に関する話題も、TOEICの長文問題でよく見られます。契約に関する英語は、一般的なビジネス英語とは少し異なる特徴があります。

対策としては、契約書によく使われる言い回しを理解しておくことが大切です。例えば、以下のような表現があります。

- in accordance with（～に従って）
- pursuant to（～に従って）
- subject to（～を条件として）
- without prejudice（権利を侵害することなく）

これらの表現の意味を正しく理解することで、契約に関する長文問題の解答率を上げることができるでしょう。

おわりに

TOEICの長文問題は、ビジネスに関連する様々なトピックが出題されます。会議、Eメール、契約など、それぞれの話題に適した対策を立てることが重要です。

また、TOEICの長文問題は、英語の4技能（読む、聞く、話す、書く）全てに関連しています。長文問題の学習を通して、総合的な英語力の向上を目指しましょう。

TOEIC長文問題の学習は、時間と努力が必要です。しかし、諦めずに継続することで、必ず成果を上げることができます。

この記事で紹介した参考書やテクニック、リソースを活用して、TOEICの長文問題にチャレンジしてみてください。

英語学習は、一生続けられる楽しい趣味にもなります。TOEICの学習を通して、英語の面白さを発見し、自己成長につなげていきましょう。皆さんの英語力アップを心から応援しています。